久しぶりに、日野先生の大阪WSに参加できた。(たぶん約2年ぶり)
初めて日野先生のWSを体験したのは、10年くらい前の京都WSだった。
その時も、わけが分からないまま、ヘトヘトに疲れて、終わった。
でもなぜか気になり、その後も散発的にWSに参加させてもらい、
そして、ご縁をいただいて、明鏡塾でも、しごいてもらうようになった。
で、今回のWSである。
2コマだけの参加だったが、めちゃくちゃ密度が濃かった。
短い時間だったが、常連さんにも久しぶりに会えて、楽しかった。
相変わらず、日野先生は全く容赦がない。
「これ全然初心者向けちゃうやん」と内心、思わず、突っ込みを入れまくり、
ワークに取り組んだ。
帰りの電車では、腹筋などの筋肉痛と、
なにか得たいの知れない疲労感を感じて、熟睡。
しかし、生き生き感というか、活力みたいなのが、
自分の中から湧き上がったのを感じ、
視界が明るくなったのに驚く。
WSに最初に参加したときと今回で、
自分の中では違いを色々と感じていたのだが、
コメディアンの清水宏さんのDVDを見ていたら、
ぴったりしたのがあった。
「日野先生のワークをなめていたわけではない。甘く見ていただけ。」
日野先生は、まったくの初心者を含む参加者全員に向かい、
気楽な感じで、手本を1回だけ示される。
で、簡単に「ハイ、やってみよう!」と声がけ。
知らぬが仏で、とりあえず、見よう見まねでやることになる。
しかし実際にワークをしてみると、たいへん難しい。
名人芸なので当然といえば、当然なのだが、
それにしても・・・
である。
例えば、手のひらを上下にピタッと密着させて、
相手の動きにあわせて動いていくワークがある。
これは、本当に手のひら全体をピタッと相手の手のひらとくっつかせ、
手のひらの細胞一つ一つで、
相手の手のひらはもちろんのこと、相手の腕や体の筋肉の、
緊張や動き、どこに動こうとしているのかという意図、
などをちゃんと感じとって、
自分がそれに合わせて動かそうとするワーク、
とも、とらえることができる。
相手とヨコにならび、お互い前を向いて歩き、
相手の気配を察知しつつしばらく歩き、
しばらくして、相手をどうぞ、と腕で誘導するワーク。
これも、歩いている相手の気配を感じるだけでも難しいのに、
その上、自分が、相手の動きの速度、意志や感情の波長と同じになり、
歩く速度や、誘導する腕の動きが、相手と同じ速さになるように要求される。
こんな感じで、一つのワークの中でも、
課題を見出そうとすれば、なんぼでも見つかるのである。
奥は底なしに深い。
先生は簡単そうにデモで見せて下さるが、
それにだまされてはいけない。
出来るようになるまでには、とてつもない努力と時間、失敗がいる。
そしてなによりも、ちょっとや、そっとで、めげない根性が一番必要だ。
でも最初は日野先生の手本を見ても、
どんな課題や努力、工夫が要求されるのか、想像もつかないので、
つい甘くみてしまうんだよね・・・。
ワークショップ、恐るべし。