2020年12月23日水曜日

こころのかたち

 


2020/12/4の日野晃先生のブログ「現代人にこそ」

https://blog.ap.teacup.com/applet/hinobudo/archive?b=10

すごいことがさらっと書いてあった。

明鏡塾で習っていたのは、「こころのかたち」だったのか。

日本文化そのものではないか。

だから心うたれるし、魅了される。

そして習っていて、きりがない。

ゴールが見えないのも当たり前だ。

「こころのかたち」は、その人の一挙手一投足、生活のあらゆる所作、礼儀、態度、人や物との関係性、仕事などに現れてくる。

すぐれた伝統芸能、武道や職人などの名人芸、美術、工芸品、建造物などに感銘をうけるのは、素晴らしい「こころのかたち」を目の当たりにするからだ。

「こころ」を素晴らしいものに練っていく。日本にはそういう文化がある。

せっかく日本に生まれたからには、それにとりくまないともったいない。

 

明鏡塾で学ぶ「こころのかたち」。

意識、感覚、体の繊細な動かし方、使い方、ことば、声、感情など・・・・。

こころに関連したあらゆることを学ぶ。

そしてそれは、すべて「生」に直結する。

こころを研ぎ澄ませていくと、今までの自分の常識を越えたことが体感できる。

ただし、受け身では教われない。自分で学び取らないとだめだ。

非常に高度で、難しい。進歩も簡単には感じられず、安易な気持ちだとすぐ心が折れる。

しかし、一度その大切さに気づけば、すごくやりがいがある。

 

2020年12月3日木曜日

5期6回目大阪明鏡塾レポート

202010月、大阪5期最終回。

今期の明鏡塾はリピーターばかりの集まりとなり、皆のレベルが一様に上がった中、充実した時間を過ごせた。いろいろ試すのが面白くなり日常でつい何か集中して試すことが多くなった。明鏡塾翌日は毎年慣例のインフルエンザ予防接種の予約初日で、今年はコロナ不安の影響もありごった返していたが、「無駄な情報を相手に与えない」というワークがそのまま生きて、驚くほどスムーズに仕事が進み、診療時間を延長することなくきっちり終わった。今までになかったことだ。

2020年12月2日水曜日

5期5回目、日野晃先生からの返信

「ワークは変わらないが、レポートが変化している。相変わらず課題は山積み」

これは良いですね。

それだけ進化・深化しているということですから。

内容はある面は繊細になり、ある面は明確になり、というようなことだと思います。

山積みの課題は、並列ではなく立体ですから、何か一つ掴むと、立体は崩壊します。

つまり、どこかの問題の山が氷解するということです。

 

相手の身体を動かして立たせる、というワークは、「視線」という得体の知れないものが、間違いなく実体化する、ということの訓練です。

ですから、「相手の身体を動かす」を、丁寧にそして厳密に手応えとして体感していく事が大切です。

その体感と視線の相互作用が、相手の身体に影響を与えるからです。

 手の感触、視線の感触が同じになれば言うこと無しです。

 

次回、お会いするのを楽しみにしています。

 

日野晃

5期5回目大阪明鏡塾レポート

 

20209月、今回の明鏡塾は武禅再開の話を飲み会で聞いたせいか、気持ちが大事だということが印象に残った。こまごまとした課題はいっぱい出てくるが、自分が情熱を持ってやらないといつまでもできない。親切にいろいろと教えてもらっても、手本を見せてもらっても、結局自分がやらないとどうしようもない。負けん気や情熱、欲求を持ち続け、とことんやった先に、明確で美しい姿や動作があり、澄んで静かな世界がある。

日野先生曰わく「宇宙飛行士は、宇宙に行ったあと、宇宙という環境に影響されて心境が変わったと言われることが多いが、本質は変わってないで」

で、人生が終わってしまうと残念すぎる。

2020年12月1日火曜日

5期4回目、日野晃先生からの返信

 「関係」という言葉の説明はほんとに難しいです。

もちろん、社会的な関係は、簡単に説明できますが、むろん、そんなことではありません。

 

理科の実験で「共鳴する」というのがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=rI72BY_0rLg&feature=youtu.be&fbclid=IwAR1ttFrHKAA70G3BwpLQa49viOm-Pz8yqj23UUZpUgvO8_N70mA606Bz770

 

この実験が、ある意味で分かりやすいと思います。

意識であれ声であれ、同じ周波数であれば共鳴するということです。

もちろん、「人」の場合、全員異なるのですから、基本的には共鳴しません。

しかし、こちらが相手に共鳴する、という策をとれば共鳴させられます。

それが「聴く」という実際なのです。

分かったような分からないような説明ですが、実際として前回の「聴く」は、殆どの人が相手の声の変化、意識の変化を感じ取りました。

というくらい微妙なことですが、そのことが、相手と関係出来る「私」ということになります。

 

色々試してみてください。

 

では、次回お会いするのを楽しみにしています。

 

日野晃

5期4回目大阪明鏡塾レポート

 20208月某日。相変わらず密度の濃い1日だった。

日野先生が「関係性が大事」と強調していた意味が今頃になってやっと自分に入ってきた。今まで自分にとって「関係」という言葉は、家族関係、社会での立場関係など、大して深い意味をもっていない言葉だった。しかし日野先生が言う関係性とは、血が通って生きている生身の人間対人間の間の現実の関係を示している。私を含めほとんどの人は、周りの生身の人間を勝手に思いの中で無意識に作り変えて「こんな感じの人」と適当に扱っている。もっと言えば他人だけでなく自分自身をも、思いの中の登場人物として適当に扱ってしまっている。無意識的に、無自覚に。だから死なんて意識できないし、ぼやけた生き方しかできない。

日野先生は、そういう世間のおかしさに強烈な「No!」を突きつける。

「人はリアルな生物なのにそれはおかしいやろ!」 

「人は自然の生物の中でしか生きられないのにそんな自分勝手はあかん!」

居酒屋で日野先生の魂の叫びを感じた。

明鏡塾はスーパーリアリストを目指す場だ。