ちゃんと感じると、心が落ち着く。
ちゃんと動かせると、心が清らかになる。
ちゃんと見て、聞いて、感じて、自分の思い込みで判断せずに、ありのまま受け止める。
意図したとおりに正確に動いて、自分のくせや思い込みで体を動かさない。
しかしこれを実現するのはかなり難しい。
人は、自分はちゃんと見て聞いて感じている、と思っている。
自分の思ったとおりに体を動かせている、と思っている。
そしてそんなことを疑問に思いもせず、生活を送っている。
もちろん、それが普通だ。
普通に生活できて、「人生そんなもんや」と満足してるなら、それでいい。
しかし本当のところは、
人は自分の感覚を、自分の思い込みで染めて、好きなように加工して受け止めている。
自分の体を、意図とは裏腹に、自分の動かしやすいところを自分勝手に動かしている。
自分の思い込みの世界の中で、独りよがりに感じて、勝手に行動している。
ゆえに、現実世界とのギャップが生まれ、
ひどくなると、生きていくのが苦しく、つらくなる。
他人から見たら、「なんやこいつ?」ってことになる。
果たして本当にそれでいいのだろうか?
と思ったとき
私にとって非常に役に立ったのが、
テーラワーダ仏教と明鏡塾だった。
自我の妄想世界から、現実の世界に引き戻してくれる。
自然界の生き物として、現実の世界で、きちっと感じ、きちっと動いて生きる。
そうすれば、すがすがしい世界が開ける。
自我は、そんなことはないとわなを張る。
悪い世界は刺激が強いし、足抜けしにくいように、巧妙なわなを仕掛けている。
しんどくなったとき、
「ちゃんと感じる。ちゃんと動く。」
このことを思い出して、感覚に集中することが、
自我の妄想世界から足抜けする糸口になる。
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