2019年6月20日木曜日

自我のわなから抜ける


ちゃんと感じると、心が落ち着く。
ちゃんと動かせると、心が清らかになる。

ちゃんと見て、聞いて、感じて、自分の思い込みで判断せずに、ありのまま受け止める。
意図したとおりに正確に動いて、自分のくせや思い込みで体を動かさない。

しかしこれを実現するのはかなり難しい。
人は、自分はちゃんと見て聞いて感じている、と思っている。
自分の思ったとおりに体を動かせている、と思っている。
そしてそんなことを疑問に思いもせず、生活を送っている。
もちろん、それが普通だ。
普通に生活できて、「人生そんなもんや」と満足してるなら、それでいい。

しかし本当のところは、
人は自分の感覚を、自分の思い込みで染めて、好きなように加工して受け止めている。
自分の体を、意図とは裏腹に、自分の動かしやすいところを自分勝手に動かしている。
自分の思い込みの世界の中で、独りよがりに感じて、勝手に行動している。
ゆえに、現実世界とのギャップが生まれ、
ひどくなると、生きていくのが苦しく、つらくなる。
他人から見たら、「なんやこいつ?」ってことになる。

果たして本当にそれでいいのだろうか? 
と思ったとき
私にとって非常に役に立ったのが、
テーラワーダ仏教と明鏡塾だった。

自我の妄想世界から、現実の世界に引き戻してくれる。
自然界の生き物として、現実の世界で、きちっと感じ、きちっと動いて生きる。
そうすれば、すがすがしい世界が開ける。

自我は、そんなことはないとわなを張る。
悪い世界は刺激が強いし、足抜けしにくいように、巧妙なわなを仕掛けている。
しんどくなったとき、
「ちゃんと感じる。ちゃんと動く。」
このことを思い出して、感覚に集中することが、
自我の妄想世界から足抜けする糸口になる。

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